2019/12/8 細かな修正を行いました
ラク太です!
今回ご紹介するのは「ケラスターゼ」より「バン デンシフィック」。
シャンプー好きでなくとも、少しお高めの美容室に通っておられる方などは名前を聞いたことがあるかもしれません。
「ケラスターゼ」は世界的に有名な、サロン専売の高級ヘアケアブランドですね。
ただ、「サロン用品である」が故の問題というのもございますが……
→「ケラスターゼ マスク デンシフィック」の成分・レビューはこちら
「ケラスターゼ バン デンシフィック」について説明
「ケラスターゼ」はフランスの大手化粧品メーカーであるロレアル社のブランドです。
サロン用品としては世界有数のブランドだと言えますね。
美容室などでケラスターゼを使った施術メニューを時折見かけますが、普通のシャンプー・トリートメントによるメニューより2000円程も高い、なんてこともザラですね……
とはいえしばしば言われることですが、
化粧品、特にシャンプー・トリートメント・ボディソープなどに関しては、日本や韓国といった東アジアの国々が頭一つ抜けています。
それには技術的な問題もありますが、一番は水質の違いによるものです。
一般に、肌や髪にマイルドな洗浄剤であるアミノ酸系洗浄剤は、欧米の硬水では泡立ちが弱くなってしまいます。
そのため、「ラウレス硫酸Na」などの泡立ちが強い反面、皮膚や髪への刺激も高い洗浄剤をメインに使用する必要が出てしまうのです。
とはいえ、サロンで施術してもらうことを考えれば、使用頻度はせいぜい月に1度~2週間に1度といったところでしょう。
その程度であれば、硫酸系だろうとスルホン酸系であろうと、極度のアトピー体質などでもない限り何ら心配する必要はございません。
サロン用品においては、お客様のスタイリング剤を1度でキレイに落としきるため、洗浄力が高めのシャンプーが好まれる場合もあります。
成分について
水、ラウレス硫酸Na、ココアンホジ酢酸2Na、ジステアリン酸グリコール、塩化Na、ラウレス-8硫酸Na、ヘキシレングリコール、安息香酸Na、ラウレス-8硫酸Mg、ラウレス硫酸Mg、オレス硫酸Na、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、変性アルコール、ポリクオタニウム-30、サリチル酸、カルボマー、オレス硫酸Mg、ヘキシルシンナマル、アルギニン、グルタミン酸、リナロール、シトロネロール、セリン、α-イソメチルイオノン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コムギタンパク、ヒアルロン酸Na、オレアミドオクタデカンジオール、サフラワーグルコシド、ゲラニオール、水酸化Na、クエン酸、フェノキシエタノール、香料
洗浄剤のベースは「ラウレス硫酸Na」と「ココアンホジ酢酸2Na」です。
「ラウレス硫酸Na」は現在最も一般的な洗浄剤の一つで、泡立ちよくしっかり洗える一方、脱脂力が強く刺激に感じる方もおられます。
「ココアンホジ酢酸2Na」は両性界面活性剤と呼ばれる洗浄剤です。
非常にマイルドな洗浄剤で、硫酸系の刺激を和らげる、使用感の向上などの働きがあります。
成分表を見ますと、それ以降にも硫酸系の洗浄剤が散見されますが・・・
成分表の4番目に位置する「ジステアリン酸グリコール」というのが、この「バン デンシフィック」の特徴である、パールのような乳白色を作る成分です。
すなわち、それ以降は細かな質感調整のための成分と同じか、それ以下の配合量ということです。
数種のアミノ酸やコムギタンパクが入っているため、一般的な市販シャンプーと比べればふんわりとした仕上がりが期待できます。
(後述しますが、実際に使用感は非常に良いものが有ります)
それ以外の注目点は「サフラワーグルコシド」。
こちらは、ロレアルが独自の幹細胞研究の結果として提唱した、
「毛髪のサイクルを健全化し、強く艶やかな髪へと導くために必要な4つの成分」の一つだとされるものです。
髪と頭皮のアンチエイジング作用があるとされていますね。
私自身、どれほどの効果があるか未知数ではありますが……
少なくとも、この商品での配合量はごく微量です。
「ないよりはマシ」といったところでしょう。
実際に使ってみた
こちらの商品、使用方法に「泡立てて頭皮に付けた後、2~3分放置すること」とあります。
いわゆる「シャンプー泡パック」ですね。
スカルプシャンプーには割と頻繁に見られる表記ですが……
絶対にお勧めしません。
私はラウレス硫酸が入っている=ダメシャンプーと言うつもりはありませんが、それでもパックなどはもってのほかです。
(というより、どれだけマイルドなシャンプーであっても推奨しません。)
普通に泡立てて洗浄し、さっと流す。
それだけでシャンプーの持つ魅力はしっかり味わえます。
しいて言うならブラッシングや予洗いなど、シャンプー前をこだわりましょう。
本題に移りまして、この「バン デンシフィック」ですが、最初に感じるのは特徴的なその香り。
濃厚なフローラルの香りと、スイーツを思わせる甘い香りとが交互に香ってきますね。
手に取ると、上述したとおりパールを思わせる乳白色。
手触りもこってり濃厚です。
使用感は良くも悪くも、一般的な硫酸系シャンプーとは違いますね。
軽く手で泡立てるだけでモコモコになるのが硫酸系の特徴ですが・・・
このシャンプーは細かくなめらかな泡質です。
もちろん、あくまで質感が「硫酸系っぽくない」だけで、間違いなく硫酸系シャンプーではあります。
仕上がりに関してですが、意外にきしみは感じないですね。
アミノ酸やポリマーなどの保湿効果がなかなか効いているようです。
とはいえ、ダメージ毛の人は少し気を付けた方が良いかもしれません。
全体として、使用感は非常に良好です。
まとめ
この「デンシフィック」シリーズは私が初めて使用したケラスターゼなので愛着があるのですが、
ケラスターゼの数あるブランドの中では今一つ人気がないんですよね……笑
とはいえ、
こちらの「デンシフィック」シリーズは「エイジングケア」を主目的としてプロデュースされたシリーズです。
そして、ケラスターゼ(というよりロレアル)は近年、スカルプケアとエイジングケアに力を入れています。
ですが、ケラスターゼにおけるスカルプケアシリーズである「ゴマージュ」は、かなり強力な殺菌成分などが入っており……
あまり万人にオススメ!という処方ではありません。
そうしたこともあり、個人的に「デンシフィック」は「クロノロジスト」に次ぐ程度にはオススメです!
(クロノロジストはケラスターゼが公式で最高傑作を自称するブランドですが……
高くてなかなか手に入らないんですよね。笑
安く手に入ったら是非紹介させていただきます!)
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