「日本で一番売れてるシャンプー」って?
閲覧頂きありがとうございます!
ラク太と申します。
今回から実際に商品を扱った記事になります。
その第一弾といたしまして、「日本で一番売れてるシャンプー」を紹介いたします!
まずはこちらをご覧ください。
https://www.ryutsuu.biz/pos/l061350.html
こちらは2019年3~5月のシャンプー売上ランキングになっています。
基本的には昔からのロングセラー商品で、お値段も500円~800円あたりのお求めやすい価格帯になっていますね。
12位の「オクト」などはドラッグストアによっては300円程度で手に入ることも多いかと思います。
そんな中で目を引くのが17位の「ボタニスト ボタニカルシャンプー スムース」ですね!
こちらは定価1512円と、このランキングでは群を抜いています。
もちろん品質もドラッグストアで購入できるものではトップクラスと言え、オススメできる商品ですね!
とはいえ、今回の記事のメインは1位の「メリット」です。
日本人では老若男女、知らない人はいないのでは?と思う程のザ・定番シャンプーですね!
それではさっそくご紹介いたします。
「メリット リンスのいらないシャンプー」について解説
・・・
ここまで書いて&写真を用意して気づきましたが・・・
メリットはメリットでも「リンスのいらないシャンプー」は売り上げ5位なんですよね。
なので本来なら記事タイトルも「日本で5番目に売れてるシャンプーを使ってみた!」とすべきですが・・・
「1番」の名が魅力的なのでこのまま行きます!(タイトル詐欺スミマセン)
(自分でやらかしておいてなんですが、
「○○(企業名)の△△(商品名)がオススメだよ~」みたいな話を聞いた時、
「○○(企業名)の商品はどれも良いんだ!」と受け取る人が割といますが、そういった考えはあまり良くないです)
本題に入りますと、このシャンプーは名前の通り「リンスがいらない!」をウリにしたものです。
ただ、ひとつ「?」と感じる点がありまして・・・
画像の一番上に「リンス成分配合」とあり、その成分というのが「高重合ジメチコン」で、「毛髪保護剤」の役割を果たしますよ、とありますね。
「ジメチコン」とはみなさんご存知の「シリコン」のことで、髪をコーティングしてサラサラにしたり、保護してくれる働きがあります。
かつてはひどく嫌われた成分ですが、最近ではあまり忌避されなくなってきています。
ただ、それをリンス成分というのは疑問符が付きます。
そもそも「リンス」って?
リンスとは日本語で「すすぐ」という意味です。
今でこそシャンプー1本でもサラサラやふんわり、しっとりするような高機能シャンプーが多々ありますが・・・
かつては「シャンプー後はゴワゴワするのが当然」だったわけです。
シャンプーには洗浄のために「陰イオン界面活性剤」というものが入っています。
硫酸系・せっけん系・アミノ酸系・・・などといった種類を聞いたことのある方も多いかもしれません。
これにより髪を洗浄した結果、髪にはマイナスの静電気を帯びてしまい、髪はダメージを受けてしまいます。
それを防ぐため、「陽イオン界面活性剤」の入ったリンスで髪を「すすいで」あげることで中和し、静電気によるダメージを抑えてあげる必要があるのです。
陽イオン界面活性剤は基本的に「~クロリド」「~ブロミド」「~アミン」という形の成分名になっています。
では、この「メリット リンスのいらないシャンプー」に「リンス成分」である陽イオン界面活性剤が入っているのか、という点ですが・・・
成分に関して
こちら「メリット リンスのいらないシャンプー」の成分はこのようになっています。
この商品のように「医薬部外品」は「化粧品」と成分の表記法が異なり複雑ですが・・・
先ほど挙げた「~クロリド」「~ブロミド」「~アミン」といった陽イオン界面活性剤は含まれていません。
では、「リンス成分なんて入ってないじゃないか! 嘘だ!」となるかと言えばそれも違います。
画像の真ん中より少し下あたり、「塩化~」という長ったらしい成分が3つ続いているのが分かるかと思います。
これらは、医薬部外品ではない普通のシャンプーでは「ポリクオタニウム-〇(番号)」と表記されている成分です。
ほとんどの商品に1~3つほど添加されているので、お手持ちのシャンプー・トリートメントをご確認いただくと良いかもしれません。
これらは「カチオン化ポリマー」と呼ばれるもので、ヘアケアアイテムに配合することで保湿や保護など、使用感を高めてくれます。
そして「カチオン」というのが「陽イオン」の意味。
すなわち、これらの成分がリンスとしての役割を果たしているわけですね。
そのため、シリコンをリンス成分と言うのは微妙なところですが、だからといってリンス成分が含まれていない、と言うわけではございません。
実際に使ってみた
手に取ってみると、非常にねっとり・こってりした質感になっています。
シャンプーやトリートメントの質感には好みがあるかと思いますが、私としては多少ねっとりした方が泡立てやすく、好みです。
洗浄剤のベースは「ラウレス硫酸アンモニウム」・「ラウレス硫酸Na」です。
いわゆる「硫酸系」と呼ばれる成分ですね。
メリット(商品名ではありません)としては安価であること・泡立ちが非常にいいこと・洗浄力が高いことです。
逆にデメリットとしては、洗浄力が高すぎること・比較的刺激が強いことです。
つまり洗浄力が高いがゆえに、人間に必要な皮脂まで取り除いてしまう、ということですね。
安価な成分であることは間違いなく、「できれば避けるべきだ」という風潮にも反対はしませんが・・・
恐らく全世界でもっとも広く使われている洗浄剤のひとつで、その分、非常に研究が進んでいます。
なので、ヘタに凝った成分を入れられるよりもマシな場合も多いです。
この「メリット リンスのいらないシャンプー」では、これら硫酸系に、「ラウリルヒドロキシスルホベタイン液」「POEステアリルエーテル」といった非常にマイルドな界面活性剤を組み合わせることで、刺激を和らげています。
ベースが硫酸系ですので非常に泡立ちが良いですね。
メリットの特徴である「わたパチ」のような香りが懐かしい気分にさせてくれます。
抗炎症作用のある「グリチルリチン酸ジカリウム」「ユーカリエキス」「カモミラエキス」によるスカルプケア効果も見込めます。
市販のスカルプシャンプーには多くの場合、非常に頭皮への負担が大きい「ジンクピリチオン」や「ピロクトンオラミン」といった成分が配合されていますが・・・
私としては、このメリットくらいの処方の方が、多くの人々に好ましい効果が見込めると思います。
続きまして、肝心の仕上がりに関してですが・・・
ドライ直後はそれほど絡んだ感じはなく、好ましい印象を受けました。
ただ、時間が経って翌日になると、パサついた感覚が目立つようになりますね。
一応、ヘアオイルなどのアウトバストリートメントを付けることで気にならなくなるレベルではあります。
「時短がしたい! でも仕上がりにも拘りたい!」という方は、この商品+アウトバストリートメントで丁度いいかと思います。
まとめ
全体を通して見ますと、「典型的なシリコンインシャンプー」といったところ。
100点満点とはとても言えませんが、これだけのロングセラー商品としては非常にまとまった商品で、「万全に機能するかはともかく、必要な要素はとりあえず入っている」といったところ。
長年にわたり受け入れられている商品であることは十分に頷けるかな、と思います。