ウーマコンディショナーについて
本日ご紹介する商品は「ウーマコンディショナー」です!
昨日紹介した「ウーマシャンプープレミアム」と同じゼロプラスさんの商品ですね。
ゼロプラスさんの商品はスカルプケアを重視されています。
そのため、どちらかと言えばシャンプーやトニックに力を入れられているようで、、、
こちらの「ウーマコンディショナー」は、公式としてはそこまでイチオシ商品という扱いではないのかな?と感じました。
しかし!
個人的にゼロプラスさんのウーマシリーズの中では、この「ウーマコンディショナー」が一番オススメのアイテムです!
ウーマコンディショナーの成分
ウーマシャンプーは医薬部外品でしたが、こちらは化粧品になっています。
そのため、配合量の多い順番に成分が表記されています。
・・・お分かりになりましたでしょうか?
「ウーマ」という名前にもかかわらず、「馬油」の配合量は最下位なんですよね、、、
1行目に「アロエベラ葉エキス」とありますが、エキス類というのは全配合量の1%以下なので、馬油は少なくともそれ以下だということになります、、、
ウーマシャンプーの記事で、「馬油はシャンプーよりもコンディショナーに配合するべき」と述べましたが、これでは目に見える効果は得られないと思います。
(シャンプーの記事で言葉を濁していたのはこれが原因ですね。)
私個人としては、ウーマの特徴は馬油ではなく「無香料であること」だと感じているので、「少し残念だな」と感じる程度ですが、、、
「イメージした効果が得られない」というのはシャンプーやコンディショナーのみならず、あらゆる商品においてあってはならないことです。
そんなウーマコンディショナーですが、この商品には「1つの欠点と2つの強み」があります。
それは、
欠点:コンディショナーにおいて不要な成分が多すぎること
強み1:超マイルドな処方
強み2:ノンシリコンであること
です。
ノンシリコンは弱みだとも言えますが、、、
強みの2点は後ほど個別に説明いたしますので、ここでは欠点である「不要な成分が多い」という点について述べさせていただきます。
まず、コンディショナーとは「髪にだけ付けるもの」です。
(詳しくは後ほど述べさせていただきます)
まれに「スカルプコンディショナー」を謳った、頭皮に付けることを意図した商品がありますが、、、
そうしたスカルプコンディショナーで、実際に頭皮に付けられるほど安全性の高い商品は、残念ながらほとんどございません。
このウーマコンディショナーは確かに大変マイルドな処方にはなっていますが、それでも頭皮に塗りたくれるほどではありません。
(ゼロプラスさんも頭皮に付けることは意図していません)
ですが、このウーマコンディショナーの成分は、そのほとんどが「頭皮に付けてこそ効果のあるもの」で構成されています。
特に数多くの植物性エキスはその全てが、頭皮の抗菌・抗炎症・抗酸化のためのものであり、髪に付けたところで多少の保湿効果が得られる程度です。
シャンプーではウリの1つだったグリチルリチン酸2Kも同様ですね。
ただ、非常に有用な成分も含まれています。
それが、3行目に書かれている「ジラウロイルグルタミン酸リシンNa」です!
これは「ぺリセア」と呼ばれる非常に高級かつ高性能の補修成分です。
これにより毛髪の補修・保護といった効果が得られます。
それのみならず、このぺリセアにより、「ゼイン」「エンドウタンパク」といった他の補修成分の補助をしてくれます!
このおかげで、ノンシリコンのコンディショナーとしては比較的、意義のある商品になっていますね。
普通コンディショナーとは刺激の強いもの
一般にシャンプーに関しては、「硫酸系は刺激が強い!」ですとか、「せっけん系はきしむ!」などとよく言われますね。
ですが、トリートメントやコンディショナーの危険性に関してはそれ程言及されません。
それは、普通は髪にしか付けないのでそれほど意識する必要がないからです。
ですが本来、トリートメントやコンディショナーの肌刺激の高さは、シャンプーなどとは比べ物にならないほどに高いのです。
メリットの記事において、「『リンス成分』とはシャンプーによる静電気を中和するための『カチオン』と呼ばれるものだ」といった話をしました。
そして、これらのカチオン(陽イオン界面活性剤)は、シャンプーに洗浄剤として配合される「陰イオン界面活性剤」と比べてはるかに刺激が強いのです。
(メリットに配合されているものは非常にマイルドなので特段心配する必要はありません)
特に刺激が強く、そして一般的に使用されているのが、「~クロリド」「~ブロミド」といった名前の付いた「第4級アンモニウム塩」です。
そして一方、このウーマコンディショナーに使用されているのは「ステアラミドプロピルジメチルアミン」。
これは「第3級アミン塩」と呼ばれ、上記の第4級アンモニウム塩と比べて幾分マイルドです。
とはいえ・・・
再三述べている通り、普通は頭皮には付けないので、たとえトリートメントが高刺激だからと言って心配する必要はありません。
第3級アミン塩は刺激がマイルドな反面、髪の補修性能は低いという欠点もあります。
ですが、このウーマコンディショナーのような低刺激の製品が存在する、ということは非常に有意義なことです。
コンディショナーに「ノンシリコン」は必要?
このウーマコンディショナーは完全ノンシリコンです。
普通のコンディショナーに含まれる「ジメチコン」「シクロペンタシロキサン」といったシリコンが一切含まれていません。
ですがそもそも、コンディショナーを「ノンシリコン」にする意味はあるのか?と疑問に感じる方もおられますよね。
シリコンは近年では再評価されている成分ですが、少し前までは蛇蝎のごとく嫌われ、現在でもシリコンの入ったシャンプーはあまり見かけなくなりました。
これには、昔のシリコンは質が低く不純物の懸念があったこと、「毛穴をふさぐ」「パーマやカラーを邪魔する」などの悪評やデマが流れたことなどが影響しています。
ですが、そんな一昔前でも、コンディショナーでノンシリコンの製品はほとんどありませんでした。
なぜなら、シリコンとは本来は非常に安全な成分であり、また人々に人気の「サラサラ」「まとまる」質感が手軽に得られる成分だからです。
では、このウーマコンディショナーのようなノンシリコンコンディショナーに意味は無いのでしょうか?
そういうわけではありません。
上記の「成分」や「刺激」の項で述べた通り、ぺリセアや第3級アミン塩による補修効果があります。
そして何より、私の考えるノンシリコンコンディショナーの強みとして、「ヘアオイルとの相性を選ばない」というものが有ります。
お風呂上りにヘアオイルを付ける、という方も多いですが、ヘアオイルも多くの場合はシリコンがベースとして使用されています。
コンディショナーでシリコンをプラスし、ヘアオイルでさらにプラスし・・・とすると、非常に重たい質感になってしまうこともあります。
その点、ウーマコンディショナーであれば、ノンシリコンに加え無香料ですから、お気に入りのヘアオイルの魅力を存分に引き出してくれます。
実際に使ってみた
手に取ってみると一般的なコンディショナーと比べ非常にシャバシャバとした質感です。
少量ずつ出して髪になじませ、足りないと感じれば継ぎ足す、といった使用法が良いかと思います。
シャンプー同様に完全な無香料です。
シャンプーにはメントールのスーッとした感覚がありましたが、コンディショナーにはそれもありません。
ですがこれまでにも述べた通り、これはウーマの強みと考えるべきですね。
ノンシリコンのため、サラサラというよりは「コシ」や「ボリューム」といった表現がふさわしい仕上がりです。
このようなハリ・コシタイプは、ダメージ毛の場合、ゴワゴワになってしまう場合もあります。
そのような時は、上述のようにヘアオイルと組み合わせると良いでしょう。
まとめ
シャンプー同様、マイナス点もいくつか見られますが、無香料・ノンシリコン・マイルドな処方など見どころもたくさんあります。
私自身、「無香料+ノンシリコン=ヘアオイルとの相性抜群!」というのは嬉しい発見でした。