コスメコンシェルジュのラク太です!
本日紹介する商品は「ビオリスヴィーガニー」より「スムースシャンプー・コンディショナー」。
2021年1月にリリースされたばかりの新作になりますね!
近年のトレンドを踏まえたヴィーガンフレンドリー処方で、かつ使用感にもこだわりが見える商品になっています。
「ビオリスヴィーガニー(スムース)」についての説明
KOSEさんの「ビオリス」と言えば、もとよりボタニカル系のシャンプー・コンディショナーとして人気を誇っていました。
ですが「ボタニカル」と言っても定義が曖昧でして……
そこで今回の「ビオリスヴィーガニー」では「ボタニカル」の定義をさらに突き詰め、「ヴィーガンフレンドリー」のシャンプー・コンディショナーへとグレードアップさせたようです。
とはいえ、自然派コスメには他にも「オーガニックコスメ」などが存在しますが、そうした違いについて皆さんご存知でしょうか?
まずはその点についても見ていきましょう。
「オーガニックコスメ」と「ヴィーガンコスメ」の違いって?
上の画像は「ビオリスヴィーガニー」のコンディショナーの写真になります。
ここではヴィーガンフレンドリーの定義として、「動物由来原料不使用」を掲げていますね。
それに対しオーガニックコスメの定義としては、(明確な基準があるわけではありませんが)「自然由来原料オンリー」というものが一般的です。
この2つがどう異なるかと言いますと、例えば「シリコーン」「ミネラルオイル」などは鉱物由来の成分ですのでオーガニックコスメでは採用されませんが、かといって動物由来では無いのでヴィーガンコスメには採用することが可能です。
それに対し、「プラセンタエキス(胎盤)」や「馬油」「ケラチン(羽毛・羊毛など)」などは自然に存在する成分ですのでオーガニックコスメには採用され得ますが、動物由来の成分ですのでヴィーガンコスメでは御法度です。
どちらも「オーガニックだから/ヴィーガンだから」良い製品ということはなく、一種のライフスタイルだと考えるべきです。
ただ、少なくともヘアケアにおいては注目すべきポイントがあり、それは「シリコーンなどの鉱物系オイルが使える」という点です。
とかく嫌われがちなシリコーンオイルですが、髪をサラサラにする効果にはずば抜けています。
ですのでサラサラとした質感が好みの方はヴィーガンのヘアケアを、しっとりとした質感が好みの方はオーガニックのヘアケアを探してあげると好みの質感に出会いやすいのかな、と思いますね。
「ビオリスヴィーガニーシャンプー(スムース)」の成分について
第一印象としては、「自然派シャンプーと言えばこんな感じ」という内容です。
良い・悪いではなく、非常にベーシックな構成と言えるでしょう。
ベースとなる洗浄剤は「ココイルグルタミン酸TEA」。
ベビーソープにも採用される低刺激で、かつ保湿感のある洗い上りが特徴の洗浄剤です。
そして、それを「オレフィン(c14-16)スルホン酸Na」という高い洗浄力・豊かな泡立ちを誇る洗浄剤でカバー。
後には「コカミドプロピルベタイン」「PPG-2コカミド」「ココアンホ酢酸Na」などの補助洗剤が続きます。
この「ココイルグルタミン酸TEA+オレフィン(c14-16)スルホン酸Na」という組み合わせは洗浄力や使用感、さらにコスト面などのバランスが良く、近年多くのシャンプーで見られる構成ですね。
(人によってはオレフィンが合わない場合があります)
その他の成分として特徴を挙げるなら、やはり山盛りの植物オイルでしょう。
「アルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)」「オリーブ果実油」「ゴマ種子油」「シア脂」「ホホバ種子油」……
実際に使用した感想としてもオイル系の保湿感を強く感じましたので、この辺りはけっこう活きているのかな、という印象です。
「ビオリスヴィーガニーコンディショナー(スムース)」の成分について
「自然派ヘアケア」として見た場合、異質なのはシャンプーよりもこちらでしょう。
成分表を見ますと、「セテアリルアルコール」「ジメチコン」「ミネラルオイル」「トリエチルヘキサノイン」といった石油由来オイルがズラーっと並んでいます。
この辺りが上述した「オーガニックとヴィーガンの違い」という部分になってきます。
まずこのコンディショナーは「スムース」、つまりサラサラした質感を目指すコンディショナーとなっていますが、植物オイルだけでサラサラとした質感にするのって、なかなか難しいんですよね。
ヘアオイルなどで試すと良く分かるのですが、シリコーンオイルをベースとしたヘアオイルは髪がサラサラになります。
その一方、植物オイルをベースとしたヘアオイルはサラサラというよりは「しっとり」、なんなら「モチャッ」って感じです。
そのぶん、スタイリング剤としては植物オイルの方が向いていると思いますけれどね。
そんなわけですので、サラサラ感を出したい商品では植物オイルではなく石油由来オイルをメインに使用するのは頷ける話です。
(まあ、コーセー公式サイトを確認したところ、「モイスト」の方もシリコーンオイルがベースになっているんですが……笑)
ほとんどの方にとって使い勝手の良いコンディショナーになっていると思いますが、オーガニックコスメのファンで、植物オイルをベースとしたコンディショナーを使い慣れている方にとっては保湿感が物足りない内容となっているでしょう。
「ビオリスヴィーガニー(スムース)」を実際に使ってみた
【新垣結衣出演】2021SSビオリス ヴィーガニー誕生篇 30秒 CM
シャンプー・コンディショナーともに香りはカシス+ローズとなっています。
この香りの組み合わせを見て、使う前は「きっと個人的には合わない香りだろうな」という印象を持っていました。
カシス(というよりベリー系全般)もローズも、どちらも主張が激しい香りで、クドくなってしまうのではないか?と思っていたんですね。
しかし結論から言いますと、私にとってかなり好印象な香りとなってくれました。
カシスのジューシーな甘酸っぱさはそのままに、ローズがあまり主張し過ぎることなく、上手く脇役としてカシスを引き立てています。
ですので2つの香りが喧嘩することなく調和していますね!
使用感としては、まずシャンプーの泡立ちは中の上~上の下といったレベル。
代わりに、なかなかモッチリとした弾力のある泡が立ちます。
ベースとなっている洗浄剤の1つである「オレフィン(c14-16)スルホン酸Na」は「非常に泡だちが良い代わりにシャバシャバ・スカスカとした泡質」という特徴がありますので、良くも悪くもそのイメージとは大きく異なる使用感です。
仕上がりは植物オイルによる保湿感を感じはするものの、重さを感じる程ではない、といったところ。
あまりに保湿感を出し過ぎますとメンズにはウケが悪くなってしまう場合もありますので、「スムース」バージョンとしてはこのくらいで丁度いいのかな、と思います。
対するコンディショナーですが……
成分についての説明でも触れた通り、オーガニック系のヘアケアに見られるような重厚な保湿感は全くありません。
いかにもシリコーンオイルのサラサラ感、という印象です。
もちろんシリコーンオイル=悪というのは大昔の考え方ですが、少なくとも自然派ヘアケアが好きな方には物足りない使用感ではないかな?と感じましたね。
まとめ
まだ発売されて間の無い商品ですので、大手通販サイトでも取り扱いが少ない様子です。
確実に購入したい場合、KOSEさんの公式オンラインストアで購入されるのも良いでしょう。
「オーガニック系の使用感とは大きく異なる」という表現を多用したためマイナスのイメージを持たれたかもしれませんが、逆に言えばクセが無く使いやすいシャンプー・コンディショナーです。
特にベリー系の香りが好きな方には良いでしょうね。
ご覧いただきありがとうございました!
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